CMS を Grav に変えました。 今まで使っていた Joomla! は応答速度が遅くて軽量 CMS にしようかと。 以前からフラットファイル CMS(データベースを使わない軽量CMS)は気になっていたので、 調べたり試したりしてました。 Joomla! を使っていて気になった点は以下のとおり。
- サイトの規模に比べて高機能すぎて、 管理が大変
- テーマを作るのも、 変更するのも難しい
- ローカルで記事を書くと、 管理画面で貼り付けて装飾する手間がある
以上のことから、 このサイトの CMS の必要なスペックは
- PHP 製
- 機能は最低限(静的ページとブログ機能程度)
- 文字コードが UTF-8 (日本語が使える)
- MarkDown 記法で書ける
の4つ。以上を満たす有名所のフラットファイル CMS を検討してみると
Pico と派生の Coqoo
- ファイルサイズは Pico は227KBとかなり軽量、 Coqoo はプラグインを内蔵した日本語版で 1.43MB
- MIT license
- プラグインにエディターがあるのでブラウザから編集可能
- 日本語対応が弱い
- 更新が滞りがち(最終更新2013/10/23)
Dropplets
- ファイルサイズは372KB
- MIT license
- md(MarkDown形式)ファイルをブラウザからアップロードして公開
- シンプルすぎるがサイト内のブログだけ、 といった使い方なら十分
Grav
- ファイルサイズは 1.68MB
- MIT license
- 2014/8/13 リリースでまだβ版
- 管理プラグインの開発も進んでいる
追記(2015/9/1)
Grav について『GravってどんなCMS?2015年度版。』(15/09/01)を投稿しました。 そちらもお読みください。
追記(2016/3/12)
Gravのインストール方法から管理パネルを使った基本的な設定・使い方、 テーマのカスタマイズ方法までの連載を書きました。
以上の中から日本語対応、 開発が続きそう、 ブログ以外にも使いたい、 と言った理由でGravにしました。 これまでサイトの管理は手打ち→ SOY CMS → Joomla! → Grav と変えてきたんですが、 このぐらいのサイトだと高機能 CMS は不必要で重くなりがち。 かといって、 手打ちじゃ辛い。 ちょうといい CMS ってことでフラットファイル CMS が出てきたんだと思う。
あと MarkDown 記法を使ったフラットファイル CMS だと記事が md ファイルなんで、 再利用もしやすそう。 で、 せっかくなんでWebsite speed testで Joomla! と Grav の表示速度テストをしてみる。
Pingdom Website speed testでの速度比較(前Joomla:後Grav)
Joomla! 5.39秒、 Grav 4.42秒と約1秒の短縮。体感的にもわかるくらい早くなりました。 (理想は2秒以内らしい) 合計ファイルサイズは増えてるのでファイル数の違いがでてるかな? 読み込み時間はサーバや時間帯に影響するから、 一回の計測でなんともいえないけど。 (朝に測るとGravで2.87秒だった)